選手の声
「健常者と共生できる環境を」
渡邊 剛
中学、高校では卓球部でした。
その後、交通事故で脊髄を損傷し、パラマラソン日本代表の同級生と再会したのをきっかけに2013年から卓球を再開しました。
障害者スポーツのハードルは移動です。
行動が制限され、始めやすさが健常者と違います。
世界大会に出て感じるのは、外国では日常生活で障害者が自立できていることです。
社会進出がしやすい環境が整っていると感じます。
日本も健常者との共生をより進めていくことが重要だと思います。
選手として今後の目標は、「ワールドツアー優勝」「2026年パラアジア大会」出場です。
「障害者同士の情報交換、コミュニケーションで世界が広がる」
原田 亜香里
小学5年生から公式戦に参戦しています。
最初は周りが上手くてよく泣いていましたが、周りの人からも学びを得ながら、練習を続けることで不安が消えて楽しくなりました。
週に5回の練習の他、両親・二人の兄と家族全員で卓球をすることも楽しみの一つです。
これまで、卓球を通じて様々な人達との出会いがあり、世界がすごく広がりました。
コミュニケーション力もついて、人生がすごく変わった!
周りをみても、スポーツをしている人はいきいきしています。とにかく楽しいんです。
今後の目標は、パラリンピックで金メダルを取ること、そして、卓球を通してスポーツの輪を広げるために発信する立場になることです!
「仲間と一緒だから続けられる、卓球と陸上の二刀流を目指す」
伊東 五月
リハビリがきっかけで卓球を始め、20年続けています。
私が卓球をやるモチベーションの中心にあるのは、ともに卓球をやる仲間がいるから。
いろいろな大会に参加しますが、顔ぶれがほぼ同じなのでみんなが仲間になります。
食事や旅行に一緒に行けることがとにかくとても楽しい。
以前、陸上(円盤投げ)もやっていて筋肉がついたおかげで杖がいらなくなりました。
マイ円盤を持っています。
卓球も陸上も楽しいスポーツです。
陸上を再開して、卓球と陸上の二刀流を目指す!
これが私の目標です。
「障害者と健常者の人が一緒に
卓球をできる役割を担いたい」
澁谷 雅子
卓球を始めた頃、クラブを探すのに苦労しました。
健常者のクラブに在籍していましたが、足が不自由な為か、基本練習ができなかったり、球出しコースなどに心配されたりすることに悩んだ時期もありました。
健常者と自由にプレーする状況になることが夢なんです。
一緒にプレーすることで、お互い理解できる役割を果たしていきたいです。
また、自分の苦手な技術を磨いて、大会で勝ちたいです。
「試合に勝とうという気持ちが
あるから前向きになれる」
大塚 敏光
車椅子生活になる前からスポーツをやっていて、練習すれば結果が出ることや、勝つことの楽しさを知っていました。
私の精神的なよりどころとなるのは、今も昔もスポーツです。
障害者卓球では、ダブルスでペアを組む選手とのバランスを取り、ラケットの改良をするなど、チームとしての弱点をカバーできるような工夫をすることも楽しい!
若い方にも、障害者卓球で「結果が出ること、勝つことの楽しさ」を伝えていきたいです。
「レベルにこだわらずにやりたい人を受け入れたい」
畠山 講史郎
卓球を通して全国の大会に参加したり、1996年アトランタパラリンピック大会からシドニー・アテネまで。
ナショナルチームは、コーチ・監督として参加したり仲間と一緒に旅をするように、いろんな場所にいける楽しさを経験しました。
初心者からベテランまで人を受けいれ、バリアフリーの整備がされた施設も確保したい。
大会に出られる機会を増やしていきたいです。
「試合は自分との闘い、
でも楽しさが一番!」
伊東 一浩
障害を持つ前から卓球をやっていました。
小学生の頃は野球がやりたかったのですが身体が小さく試合に出られず、卓球をはじめました。
卓球を再開したのは障害者になってから。
昔卓球をやっていたからこそ、またやろうと思えた。
今は障害者と一般の卓球クラブの両方に所属しているので、大会にもよく出場します。
目標は全日本マスターズ選手権の年代別東京代表になること。
試合は自分との闘いで、フィジカルよりメンタルが大事。
なので試合がせまった時の練習とそうでないときとでは全然違います。
でも楽しさが一番!これがなければ続けてないですよ。
卓球は体格や老若男女関係なく長く続けられるスポーツです。
興味のある人はぜひノックしてほしいですね。